【台湾で逮捕される日本人】台湾政府統計から見る台湾の外国人犯罪

こんにちは、台湾に住んで5年目のまちゃです。

台湾は海外の中では比較的安全な国で、この国で自分が犯罪に巻き込まれる姿はあまり想像できません。

交通事故に遭う危険は毎日の様に感じますけど…。

台湾の内政部が公表している犯罪統計でも、台湾国内で発生している事件の多くは違法薬物絡みが大半を占めています。

次いでバイクや車の窃盗と、留学生や駐在員にはあまり縁のない犯罪ばかりです。

台湾で発生している犯罪の統計や都市別の犯罪傾向などに興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。

在台日本人にとっては安全で住みやすい台湾ですが、一方で台湾で犯罪を犯す日本人も存在しています。

今回は、そんな日本人を含む在台外国人による犯罪事情を2019年の政府資料から見てみましょう。

もくじ

台湾で発生した外国人犯罪と日本人による犯罪

台湾で現地のニュースを見ている人にとっては、悪い意味でお馴染みになっている日本人による犯罪があります。

それが「盗撮」です。

同じ日本人として非常にお恥ずかしい話ではありますが、本当に毎年の様に日本人が盗撮で捕まっているのが現状です。

その内訳も留学生、駐在員、日本語教師、観光客とバラエティ豊か。

駐在員なんて、捕まった日には現地法人と日本の本社にバレて、家族にも知られ、どんな気分で帰国するんでしょうね…。

100%自業自得なのですが、想像するだけで恐ろしいです。

まぁ、被害者はもっと怖かったと思うけど。

ここ最近で発生した日本人による盗撮事件を見てみましょう。
※日付は報道の日付です、実際に犯罪が発生した日付とは異なります

2020年3月 38歳の日本語教師がMRTで盗撮
https://tw.appledaily.com/local/20200301/Z5JNE7JLSNDXHGWWPUBHAXI7EE/

2019年5月 台北教育大學の学生がMRTで盗撮(2年ぶり3度目)
https://news.ebc.net.tw/news/society/165074

2019年3月 駐在員が市場で盗撮
https://news.cts.com.tw/cts/society/201903/201903061953834.html

2017年10月 旅行者が火鍋店で盗撮
https://www.chinatimes.com/realtimenews/20171015002587-263201?chdtv

2016年10月 台北教育大學の学生がスーパーで盗撮
https://news.ltn.com.tw/news/society/breakingnews/1861183

2015年11月 出張者が仕事帰りに新竹のデパートで盗撮
https://video.udn.com/news/400086

2015年5月 ゴールデンウィークに台湾に来た旅行者がMRTで盗撮
https://news.ltn.com.tw/news/society/breakingnews/1310795

2009年6月 旅行者がMRTで8時間盗撮
https://tw.appledaily.com/headline/daily/20090627/31742551/

事件になるという事は被害者の方がいる話なので笑い話にしてはいけないのですが、流石に旅行者が8時間盗撮は笑えます。

台湾で盗撮は「妨害秘密(プライバシーの侵害)」という罪になり、ニュースでガッツリ名前や映像が出ますので異国の地に不名誉な名の残し方をしない様にしましょう。

台湾で発生した外国人犯罪の国別件数上位国

では、日本以外の外国人犯罪はどうなのかでしょうか…行政院が公開している2019年に台湾で発生した外国人犯罪の国籍別件数TOP20がこちらです。

国名件数
越南Vietnam ベトナム1790
泰國Thailand タイ576
印度尼西亞Indonesia インドネシア427
菲律賓Philippines フィリピン267
美國America アメリカ101
馬來西亞Malaysia マレーシア79
南韓Korea 韓国54
日本Japan 日本48
加拿大Canada カナダ25
法國France フランス20
英國Britain イギリス19
秘魯Peru ペルー16
新加坡Singapore シンガポール15
俄羅斯聯邦共和國Russia Federat ロシア14
蒙古Mongolia モンゴル14
印度India インド13
德國Germany ドイツ13
南非South Africa 南アフリカ8
緬甸Burma ミャンマー8
義大利Italy イタリア6

ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピン、アメリカがトップ5。

中でもベトナムは2位以下を大きく引き離した1,790件。

2019年に台湾で犯罪を犯した外国人の所属国は84か国あるのですが、ベトナム以外の83か国を合計した件数が1,854件なのでベトナムだけで50%近くを占めています。

84か国の合計が3,644件で、東南アジア系の上位4か国を合計すると3,060件です。

言うまでもなく、大多数の方は犯罪に手を染めず台湾社会で暮らしていると思います。

しかし「外国人犯罪のほとんどは東南アジア系」と言うイメージはついて回るので、彼らを警戒したり避けている台湾人がいるのもうなずけます。

インドネシアは福祉事業に従事する女性の割合が多いイメージだったので、3位と言うのは意外でした。

台湾で2019年に発生した外国人犯罪の内訳

それでは、台湾で外国人が犯した犯罪の内訳を見てみましょう。

種別件数
公共危險(公共危険)1258
毒品(違法薬物)552
竊盜(窃盗)452
詐欺(詐欺)391
傷害(不含駕駛過失)147
賭博105
侵占(遺失物等横領)81
入出國及移民法65
妨害自由(他者の自由を奪う行為)65
駕駛過失(道路交通法違反)63
妨害風化(公然わいせつ)52
偽造文書37
妨害名譽(名誉毀損)30
性交猥褻(強制わいせつ)27
銀行法25
森林法23
故意殺人21
毀棄損壞20
妨害公務19
槍彈刀械15
性騷擾防治法14
藥事法13
妨害家庭(姦通罪)12
妨害電腦使用11
妨害秘密(プライバシーの侵害)11
機車竊盜10
遺棄9
商標法(商標法違反)9
恐嚇取財8
兒童及少年性剝削防制條例8
強制性交7
廢棄物清理法7
贓物7
重利6
民用航空法6
洗錢防制法5
背信5
懲治走私條例4
違反保護令罪3
漁業法3
強(海)盜3
植物防疫檢疫法3
人口販運防制法3
汽車竊盜2
偽造有價證券2
個人資料保護法2
著作權法(著作権法違反)2
妨害農工商2
國家安全法2
搶奪2
誣告2
就業服務法1
少年事件處理法(少年法)1
動物保護法1
農藥管理法1
妨害秩序1
野生動物保育法1
竊佔1
醫療法1
菸酒管理法1

公共危險(公共危険)、毒品(違法薬物)、竊盜(窃盗)、詐欺、傷害がトップ5となっています。

日本人による台湾での犯罪内訳

次に日本人が台湾で犯した犯罪の内訳を見てみましょう。

()内は和約ですが、日本とは法律が異なり相当する日本語がないため上手く翻訳できないものもありましたので、ここ間違っているよーとかありましたらご指摘ください!

2019年に日本人が犯した犯罪は全48件。

種別件数
竊盜(窃盗)12
公共危險(公共危険)8
傷害(傷害)4
毒品(違法薬物)3
侵占(遺失物等横領)3
駕駛過失(道路交通法違反)3
妨害風化(公然わいせつ)2
妨害秘密(プライバシーの侵害)2
妨害自由(他者の自由を奪う行為)2
性交猥褻(強制わいせつ)2
詐欺(詐欺)2
妨害名譽(名誉毀損)1
妨害家庭(姦通罪)1
著作權法(著作権法違反)1
少年事件處理法(少年法)1
商標法(商標法違反)1

窃盗が1番多いんですね、ちょっと意外。

個人の豊かさとイコールではないとは言え、GDPランキングで大きな差がある国に来て窃盗するってどんな状況でしょう。

台湾で金銭的に困っているのか、手癖の悪さが染み付いてしまっている人が悪い癖が出てしまったのか。

日本も傘とか自転車とかパクる人多いですしね。

2位の公共危険は飲酒運転が対象として含まれているため、それがあるのかな?後は、禁止区域でドローン飛ばしちゃったとか…?

まとめ

日本人の盗撮多すぎー!しか頭に残らない記事ですみません。

台湾は南国で非常に暑いため、夏場は男女問わず薄着の方が増えます。理性を保ってくださいね。

自国であれ他国であれ犯罪はご法度ですが、特に海外で犯罪を犯すと日本と日本人のイメージが悪くなってしまいます。

皆様、恥ずかしくない行動を心がけましょう。


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