台湾の語学学校で使われている新版実用視聴華語vol.2第六課の文法について解説します。
第六課で覚える文法の一覧
①方向補語
動詞の後ろに「来/去」を付けることで、動詞の動作の方向を表すことができます。
「來」は、離れた場所から近づいてくる動作を表します。
「去」は、離れていく動作を表します。
I.
1.我是昨天搬來的。
私は昨日引っ越して来ました。
2.他從學校跑來告訴我這件事。
彼は学校から走って来て私にその件を伝えました。
3.我買的東西,百貨公司已經都送來了。
私が買ったものは百貨店から既に送られてきました。
4.這個東西,要是你喜歡,就拿走吧!
もし、これが好きなら持って行きましょう。
II.
方向性を持つ動詞と「來/去」を組み合わせた表現です。
上來:上がって来る
上去:上がっていく
過來:やって来る
過去:去っていく
進來:入って来る
進去:入っていく
出來:出て来る
出去:出ていく
1.現在下課了,你可以進去了。
今授業が終わりました、中に入って大丈夫です。
2.他從樓上下來跟我説了幾句話。
彼は上の階から降りてきて私と少し話しました。
3.他們在那裡做什麽?我們過去看看吧!
彼らはあそこで何をしているの?行って見てみましょう。
4.有空的時候,請過來玩。
時間が有る時に、遊びに来てください。
III.
動詞と指向性動詞に「來/去」を組み合わせた表現です。
走回去:歩いて帰って来る
搬上去:上に運んでいく
站起來:立ち上がる
跑進來:走って入って来る
拿起來:持ち上げる
1.歡迎你搬回來。
あなたが戻って来たことを歓迎します。
2.地上的那枝筆,請你拿起來。
地面のあのペンを拾ってください。
3.你應該站起來説話。
あなたは立ち上がって話すべきです。
4.下了課,孩子都跑出去玩了。
授業が終わると、子供は皆走って外に出て遊びます。
IV.
動詞に方向性動詞を組み合わせた表現です。
坐下:座る
放下:下ろす
穿上:着る
走開:去る
拿走:持っていく
1.你不舒服,快坐下!不要站起來。
気分が悪いなら、早く座りなさい!立ち上がってはいけません。
2.他放下這些書,就走了。
彼はこれらの本を置いて、すぐに去りました。
3.這些刀叉,我還要用,請你別拿走。
これらのナイフとフォークを、私はまだ使います。持っていかないでください。
4.路上車子多,走開!別在這裡玩。
道は車が多いから、あっちに行きなさい!ここで遊んではいけません。
イラストを見て文章を完成させましょう。
1.他從外面進來。
2.他從樓上下來。
3.她從屋子裡出去。
4.他從樓下上來。
5.她要坐下。
6.他要站起來。
「來/去」を用いて、文章を完成させましょう。
1.要是你喜歡這個東西,就拿去。
2.我在家做事,不能出去。
3.他要搬來跟我們住。
4.他從樓上下來跟我談話。
5.我還要睡覺,不要起來。
6.她給我打電話,要我過去。
7.我現在需要那個東西,你能不能馬上送來。
8.他們在那件屋子裡等你進來。
9.請大家都站起來。
10.沒有公車,我不能回去。
②目的語を伴う方向補語の表現
目的語が含まれる方向補語の表現では、方向性動詞と「來/去」の間に目的語を置きます。
我 走 回 家 來 吃飯。
私は歩いて家に帰って食事をします。
1.他父母搬回家鄉下去了。
彼の父母は田舎に引っ越して行きました。
2.他跑上樓去找朋友了。
彼は走って上の階に友達を探しに行きました。
3.公車站在那邊,你得過街去等車。
バス停はあっちです、あなたは道を渡って車を待たなければいけません。
4.她出門去買東西了。
彼女は買い物に出ていきました。
5.他拿起筆來寫了幾個字。
彼はペンを持ち上げて、いくつかの字を書いた。
()内の言葉を使って、文章を作りましょう。
1.跑下樓來
2.搬回台北去
3.開上山去
4.拿進客廳去
5.送回家去
6.走上五樓去
7.拿起書來
8.走過街來
9.回英國去
10.出門去
③動詞の後ろに「在,到,給」を用いた表現
I.
動詞+在
「在」が動詞の後ろに着くとき、その動作が行われている場所を表します。
他 住在 三樓。
彼は三階に住んでいます。
主語(S)+V-在+PWという表現です。
PWは、PlaceWordで場所を表す言葉が入ります。
1.我就住在學校附近,上課很方便。
私は学校のすぐ近くに住んでいます、登校は楽です。
2.上中文課的時候,他常常坐在前面。
中国語の授業に出る時、彼はいつも前に座ります。
3.照相的時候,高的站在後面,矮的站在前面。
写真を撮る時、背が高い人は後ろに、背が低い人は前に立ちます。
4.我買的水果,你放在哪裡了?
私が買った果物を、あなたはどこに置きましたか?
II.
動詞+到
「到」が動詞の後ろに着くとき、「~まで」という動作の到達を表現し場所や時間を表す言葉が同時に使われます。
A.
他 走到 學校 來。
彼は学校まで歩いて来ます。
主語(S)+V-到+PW+來/去という表現です。
1.你跑到哪裡去了?
あなたは走ってどこに行くのですか?
2.我要搬到郊區去。
私は郊外に引っ越したいです。
3.他已經回到德國去了。
彼は既にドイツに帰って行きました。
4.這些書,請你拿到書房去。
これらの本を書斎に持って行ってください。
B.
你們 念到 哪裡了?
あなた達はどこまで勉強しましたか?
主語(S)+V-到+PWという表現です。
1.我們念到第六課了。
私たちは第六課まで勉強しました。
2.昨天我説到哪裡了?
昨日、私はどこまで話しましたか?
3.這本書我看到第九十八頁了。
この本を私は九十八ページまで読みました。
4.她唱到第三行,就不想唱了。
彼は三行目まで歌ったところで、歌いたくなくなった。
C.
你每天 念書念到 幾點鐘?
あなたは毎日何時まで勉強をしていますか?
主語(S)+(離合詞VO)V-到+Tme Whenという表現です。
1.新年你們放假,放到幾號?
あなた達の新年の休暇は、何日までですか?
2.昨天我看電視,看到十二點鐘。
昨日、私は十二時までテレビを見ていました。
3.我玩到六點鐘,就得回家。
私は六時まで遊んだら、帰らなければいけません。
4.他在那裡住到二〇十五年,就搬家了。
彼は2015年まであそこに住んで、それから引っ越しました。
III.
動詞+給
他 送給 我 一本書。
彼は私に一冊の本を贈りました。[/st-midasibox]
主語(S)+V-給+Indirect Object+Direct objectと言う表現です。
Indirect Objectは間接目的語、Direct objectは直接目的語の意味です。
1.他的錢不夠,我借給她一千塊。
彼のお金が足りず、私は彼に千元貸してあげました。
2.這是他賣給我的,不是送給我的。
これは彼が私に売ってくれた物です、くれた物ではありません。
3.那件衣服,請你拿給我看看。
あの服を持ってきて私に見せてください。
4.這封信是陳先生寄給我的。
この手紙は陳さんが私に送ってくれたものです。
「在,到,給」を用いて文章を完成させましょう。
1.她弟弟跑到外面去了。
2.那三本書,我拿到書房去了
3.你住在哪裡?
4.明天考試,考到第十七課。
5.她媽媽送給她一輛汽車。
6.我昨天念書,年到夜裡一點鐘。
7.他借給我一本書。
8.這封信,我要寄到日本去。
9.這些東西,我要寄給我妹妹。
10.他喜歡坐在後面。
11.這首歌,我唱給他聽了。
12.我們放假放到下個星期一。
④「快,慢」を用いた命令文
この文法は「一點(兒)」を加えることで、より強く、あるいは弱く表現の程度を変えられます。
I.
副詞として動詞の前に置く表現
A.
快 走!
早く行って!
快+動詞(V)+(目的語(O))という表現です。
B.
快 一點(兒) 走!
少し早く行って!
快/慢+動詞(V)+(目的語(O))という表現です。
1.不早了,快起來吧!
もう早い時間ではないです、早く起きて!
2.別玩了,快做功課!
遊んでいないで、早く宿題をやりなさい!
3.別説話,快一點寫字。
お喋りをしないで、少し早く字を書いてください。
4.別急,慢一點說。
慌てないで、少しゆっくり話してください。
II.
副詞として動詞の後ろに置く表現
走快一點(兒)!
少し早く歩いて!
動詞(V)+快/慢+一點(兒)という表現です。
1.別開得太快,請你開慢一點(兒)。
スピードを出しすぎて運転してはいけません、少しゆっくり運転してください。
2.我的華語不好,請你說慢一點(兒)。
私の中国語は良くありません、少しゆっくり話してください。
文章を完成させましょう。
1.孩子吃飯吃得太慢,我對他說:「快一點吃。」
2.他開車開得太快,我對他說:「請你開慢一點。」
3.老師説的太快,我對老師説:「請您說慢一點。」
4.吃飯的時候到了,孩子還在看電視,我要他來吃飯,我對他説:「你快一點來。」
5.時候不早了,他還在睡覺,我對他說:「快一點起來。」
6.下雨了,他在房子外面,我對他說:「快一點進來。」
第六課の文法は以上です。
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