台湾の語学学校で使われている新版実用視聴華語vol.1第六課の文法について解説します。
第六課の文法は、日本人なら感覚的に理解しやすい文法が多いのが特徴です。
日本人が世界で一番中国語学習に向いている外国人と言われているのは、日本語の漢字や表現と同じ言葉が中国語でも沢山使われているからですね。
さくっと覚えて、実践してみましょう!
第六課で覚える文法の一覧
①大きな数の数え方
日本の数字の数え方と同じなので、問題はないと思います。
注意すべき点は、日本語で「飛んで」と表現する部分で中国語は「零」を入れます。
273=兩百七十三
4,001=四千零一
36,050=三萬六千零五十
190,168=十九萬零一百六十八
9,407,020=九百四十萬零七千零二十
805=八百零五
6,030=六千零三十
91,000=九萬一千
403,207=四十萬零三千兩百零七
280,000,000=兩億八千萬
②「多」を使った曖昧な表現
三百 多 塊 錢
(300~400元)
数詞と量詞の間に「多」を挟んだ構文です。
明確に数を指定せずに、曖昧に数詞の数よりは多い量を表現する時に使います。
1.這個錶賣兩百多塊錢。
この時計は二百元ちょっとで売っています。
2.我們學校有五千多個學生。
私達の学校には5千人を超える学生がいます。
3.李老師有一百多本中文書。
李先生は百冊以上の中国語の本を持っています。
三 塊 多 錢
(3~4元)
こちらは、量詞の後ろに「多」を置く構文です。
先ほどの表現との差は、元の量が少なく、曖昧に表す範囲も少ない時に使います。
1.那個小孩子只有一塊多錢。
あの子供は一元ちょっとしか持っていない。
2.我們一共有八塊多錢,夠不夠。
私達合わせて8元ちょっと有ります、足りますか?
3.兩本書一共三塊多錢,真便宜。
本二冊で三元ちょっと、本当に安いです。
問1.一杯多咖啡。
問2.三瓶多可樂。
問3.七塊多錢。
問4.兩千多個人。
問5.一萬多塊錢。
問6.七十多枝筆。
問7.一百多輛車。
問8.三百多位老師。
問9.三十多本書。
問10.兩百多個孩子。
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③状態動詞による名詞の修飾
I.「的」を付けない表現
小 錶
小さな時計
状態動詞(SV)+名詞(N)の構文です。
1.舊車便宜,新車貴。
古い車は安いです、新しい車は高いです。
2.他真是一個好人。
彼は本当にいい人です
3.他們有兩個小孩子。
彼らには二人の子供がいます。
4.有的人喜歡大車,有的人喜歡小車。
ある人は大きな車が好きです、ある人は小さな車が好きです。
II.「的」を付ける表現
很 大 的 錶
大きな時計
好 好看 的 錶
見た目のいい時計
副詞(ADV)+状態動詞(SV)+的+名詞(N)という構文です。
状態動詞の前に副詞が付く場合は、名詞の前に「的」を付けます。しかし、状態動詞の前に付く副詞が多い、少ない等の量を表す言葉の場合と二音節の状態動詞の場合は「的」を省略することもあります。
1.他們是很好的朋友。
彼らはいい友達です。
2.很有名的人都很忙。
有名な人は、みな忙しいです。
3.他喜歡買便宜(的)東西。
彼は安いものを買うのが好きです。
4.我有很多(的)日本東西。
私は沢山の日本の物を持っています。
問1.她有一隻很好看的狗。
問2.我有一個很好的媽媽。
問3.王先生是很有名的人。
問4.這個便宜的相機很好。
問5.我要買那輛舊車。
III.「的」を用いて名詞を省略する表現
我 要 大 的
私は大きい方が欲しいです。
読み手、聞き手から見て名詞が何を指すか既知の場合は、「的」を使うことで後ろの名詞を省略することができます。
1.新的好看,舊的不好看。
新しいのは見た目がよいです、古いのは見た目が悪いです。
2.我要買便宜的,不要貴的。
私は安いのを買いたいです、高いのはいらないです。
3.那兩個錶,小的是我的,大的是我先生的。
あの二つの時計は、小さいのが私ので、大きいのは夫のです。
4.那兩個人,高的姓張,矮的姓李。
あの二人は、背が高い方の名前が張で、背が低い方の名前が李です。
問1.這兩位小姐,高的有照相機。
問2.這兩輛車,新的很貴。
問3.這兩個孩子,瘦的看書。
問4.這兩杯咖啡,我要熱的。
問5.這兩個錶,大的好看。
第六課の文法は以上となります。
第五課から引き続き、「的」を使った表現が登場しました。種類が多くて覚えるのが大変と思うかもしれませんが、「的」の用法は日常的に目にする表現ばかりですので自然に慣れてくると思います。
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