【ポイント貯めて豪華景品】日本人が台湾で献血をしてみたよ【iPadからビットコインまで】

2018年10月21日、台湾の東部で特急列車「普悠瑪号」の脱線事故が発生しました。

366名の乗客が乗った車両8両全てが脱線するという大きな事故で、過去27年間で最悪の鉄道事故になりました。

事故の発生以来、Facebook等のSNSでは積極的に生命を救うために献血をしましょうという呼びかけがシェアされています。

今から献血をして事故の被害者の方が救えるのかはわかりませんが、外国人でも台湾で献血は可能ですので、台湾での献血の流れについてまとめてみます。

もくじ

台湾での献血をする流れ

中国語で献血は「捐血 Juānxuè」と書きます。

最寄りの献血会場は、以下のWEBサイトから確認が可能です。

醫療財團法人台灣血液基金會

GoogleMapで「捐血」で調べても出てくるので、こちらの方がてっとり早いですね。

今回は、台北駅構内(の最果て)にある「捷運台北站捐血室」での献血についてご紹介しますが、他の献血センターでも手順は大体同じです。


台湾に住んでいる方は、街中で献血バスを見かけたこともあるかと思います。

献血バスでも普通に献血は可能です。

違いは、同時に献血出来る人数や休憩スペースの座席数が少ないのと、食べられるお菓子や飲み物の種類が少ないくらいです。

地下鉄3番出口から地下に入り、M7方面に歩いていくと突き当りに献血センターがあります。

殺風景な駅地下街の中に忽然と現れる献血センター。

特に案内板がないので、もう少しアピールすればいいのに…と思ったり。

初めての献血の人も、まずは中に入り正面にある発券機で番号を取ります。

後は番号が呼ばれるので、ひたすら待機です。

待合室には日本の献血センターと同様に、お菓子とジュースが置いてあります。

横にはコーヒーマシンも。

ちなみに、冷たい飲み物は献血が終わった人専用です。先に飲まないように気を付けましょう。

順番になったら、番号を呼ばれ台湾での献血経験の有無を聞かれます。

初めての人は、ここで身分証明書を見せて登録作業を行います。住所、氏名、年齢、緊急連絡先などを登録します。

2回目以降の人は、登録情報に変更が無いかを確認して終わりです。

台湾の献血時に使用可能な身分証明書について

写真入りの身分証明書が必要で、外国人であれば以下のどちらかが利用可能です。

・パスポート
・居留証

疫病が流行していた地域から台湾に来た場合は、輸血による感染を考慮して台湾に来てから3年が経過しないと献血はできません。

確認した所、日本は対象地域じゃないから問題ないとのことでした。

登録が完了したら直近の海外渡航時期や歯の治療歴、貧血の有無などの質問に答えます。

タブレットの画面上でyes(是)/no(否)で質問に答えていきます。

アンケートへの回答が終わったら、次は問診室で医師との問診と血圧測定、採血検査です。

状況次第では、献血出来ないことも。

この時に献血量を250ccか500ccか選びますが、体重によっては500ccは選べません。

日本の全血献血は200ccか400ccですので、台湾の方が一度に献血出来る量は多いですね。

全て中国語で行われますので、簡単な中国語でのコミュニケーションができるようになってから行くのをオススメします!

善意の行動であってもコミュニケーションが取れないのでは、相手も困ってしまいますからね。

最初の一回は台湾人の友達に付き添ってもらうのも有りだと思います。

問診と血圧測定、採血検査で問題がなければ、次はいよいよ採血です。採血自体は日本での採血と大差ありません。

採血後は、待合室でお菓子やジュースを飲んで水分の摂取と栄養補給をした後に帰宅します。

採血後の体調不良に備えて、念のため採血後少しの間はここで過ごしましょう。

少しでも体調が悪かったり貧血の兆候が見えたら看護士さん達に言ってくださいね。

台湾の献血は景品が超豪華!

日本で献血をしても、貰えるのは微妙な献血ちゃんグッズや使い道のない記念品のガラスのおちょこですが、そこは流石に実利を追及する中華圏。

なんと、台湾では献血をしてポイントを貯めるとiPad Proや空気清浄機、炊飯器が貰えます!すごい!

※醫療財團法人台灣血液基金會のWEBサイトから

ちなみに500ccの全血献血で2点もらえます。

1度献血をすると次に出来るのは3か月後なので、1年に4回出来る計算になるのですが、献血量の上限が年間1500ccなので年間6点が最大になります。

iPad Proの交換には750点必要なので…125かかりますね

台湾の献血可能年齢は17歳以上、65歳以下で48年しかありません。

どう考えても無理なのですが…雨の日はポイント5倍キャンペーンとか有るのでしょうか…。

※追記:雙倍分離術血小板という、いわゆる成分献血タイプの献血をすれば1度に4点獲得が可能みたいです。

しかも、2週間に1回(年間最大24回まで)出来ます。これなら10年でiPad Proに手が届きます!

もちろん、6点や7点で交換できる景品も有るので滞在期間が限られている留学生や駐在員の方はそっちを狙いましょう!

交換可能な景品一覧は、こちらをご覧ください。

このポイントとは別に、献血をすると映画のチケットが貰える期間限定のキャンペーンもたまに開催されています。

なんと、最近は献血の景品で比特幣(ビットコイン)がもらえるキャンペーンも!

このセンスはさすが台湾…先進的と言うか、日本ではまだちょっと考えられないですね。

日本人と台湾人の血液型比率の違いについて

日本人の血液型の比率はご存知でしょうか?

A型が1番多くてO型が次点、次にB型がきてAB型が一番少ないと何となく思っている方が多いと思います。

Wikipediaによると、日本人の血液型比率は以下のようになっています。

A型
37%
O型
32%
B型
22%
AB型

台湾人の場合はどうでしょう

O型
44%
A型
27%
B型
23%
AB型
6%

原住民を個別に見ると異なる比率になるそうですが、全体ではO型が圧倒的に多くA型は日本人に比べて10%近く少なくなります。

それが原因なのか、献血センターの看板では以下の表示をたまに見かけます。

「A型の血液が不足しています」

と言うわけで、A型の比率が一番多い日本人で献血をする人が増えたらいいなぁ、と思い今回の記事を書きました。

正直言葉のハードルが低くないのですが、良ければ台湾での献血にも挑戦してみてくださいね!

今、台湾の献血センターは台湾のラノベ「妖怪公館的新房客」とコラボをしています。

読んだことはないのですが、応援大使として使われているキャラクターが、こちらの吸血鬼「奎薩爾」さんです。

献血だから吸血鬼でいいか的な安易な何かを感じる…。

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