台湾の語学学校で使われている新版実用視聴華語vol.2第一課の文法について解説します。
第一課で覚える文法の一覧
①疑問詞を使った「不特定」を表す表現
1.
你説什麽?
我沒説什麽。
何か言いましたか?
何も言っていません。
2.
你有什麽事嗎?
我沒什麽事。
何か助けが必要ですか?※直訳すると「何か有りますか?」ですが、慣用句的に左の意味になります。
何もありません(大丈夫です)。
3.
你這個週末要到哪裡去玩?
我不想到哪裡去玩,我要在家休息。
あなたは今週末どこに遊びに行きたいですか?
私はどこにも遊びに行きたくありません、家で休みたいです。
4.
有誰要喝咖啡?
沒有,我們都要喝紅茶。
誰かコーヒーを飲みたい人はいますか?
いいえ、私たちは全員紅茶を飲みたいです。
5.
你們學校有多少外國學生?
沒有多少。
あなた達の学校には外国人の学生が何人いますか?
多くありません。
6.
他給了你多少錢?
沒給多少。
彼はあなたにいくら渡しましたか?
少しだけです。
7.
你有幾個外國朋友?
沒有幾個。
あなたは何人の外国人の友人がいますか?
何人もいません。
8.
那幾個學生在做什麽?
他們在跳舞。
あの数人の学生は何をしていますか?
彼らはダンスをしています。
9.
那裡夏天熱不熱?
不怎麽熱。
あそこの夏は暑いですか?
それほど暑くないです。
10.
你喜歡看電視嗎?
我不怎麽喜歡。
テレビを見るのは好きですか?
それほど好きではないです。
実用視聴華語vol.2から台湾留学を始めた方も、vol.1のレベル1クラスから初めて2学期目を迎えた方も、恐らくvol.2の文法の難解さで面食らうと思います。
文化大学の教師や教員室のスタッフも口を揃えて、2冊目の教科書が一番学生に理解してもらうのが難しいと言っていました。
この第一課の文法も、理解に苦労する人が多いです。と言うか、私自身が苦労しました。
原因は「肯定文の最後に「嗎?」を付けると疑問文になります」みたいな文の構成で明確に理解できる文法ではなく、「疑問詞を使った特殊な表現」という全体像が把握しにくい表現だからかなと思います。
ただ、この文法は中国語を使っている内に慣れてきて、特に意識せずに使いこなせるようになります。
ですので、今の段階では教科書で出てくる内容だけ覚えておけば大丈夫です!
疑問詞を使った不定表現を使って、質問に答えましょう。
1.我不要到哪裡去。
2.我沒有什麽東西。
3.我沒有多少錢。
4.我不怎麽喜歡吃日本菜。
5.我昨天跟沒誰一起去看電影了。
6.沒有幾輛。
7.那裡不怎麽冷。
8.沒有幾本。
9.昨天我沒到哪裡去玩。
10.我沒做什麽。
②了を使った状況/状態の変化を表す表現
文末に「了」を付けることで、状況や状態が変化してその状態になった事を表す表現になります。
I.
天氣 熱 了。
暑くなりました。
名詞(N)+(Neg-)+形容詞(SV)+了という表現です。
1.現在東西都貴了。
現在は物が何でも高いです。
2.他的孩子都大了。
彼の子供は全員大きくなりました。
3.我的錶壞了,所以我來晚了。
私の時計が壊れて、その為に来るのが遅くなりました。
4.我昨天覺得不舒服,今天好了。
昨日は体調が悪かったですが、今日は良くなりました。
5.醫生說她沒什麽病,我就放心了。
医師が彼女は病気ではないと言い、私は安心しました。
II.
他 不 教 英文 了。
彼は英語を教えなくなった(彼はもう英語を教えていない)。
我 會 唱 這個歌 了。
私はこの歌を歌えるようになった。
1.我忘了他姓什麽了。
私は彼の名字を忘れました。
2.你還要茶嗎?
謝謝,我不要了。
まだお茶を飲みますか?
ありがとう、もう結構です。
3.現在我會說一點兒中國話了。
少し中国語が話せるようになりました。
4.時候不早了,我得走了。
もう遅くなりました、行かなければいけません。
5.你還要別的事嗎?
沒有了。
まだ他にやることが有りますか?
ありません。
状況/状態変化の了を使って、質問に答えましょう。
1.我要來上課了。
2.天氣不熱了。
3.他會寫中文字了。
4.我不會唱那個歌了。
5.他們不要喝酒了。
6.我會開車了。
7.我不喜歡跳舞了。
8.我好了。
9.外面不下雨了。
10.開始上課了。
③了を使った、近い将来に発生する状況を表す表現
了を使い、もうすぐ発生する状況を表す表現です。しばしば「快,快要,要,就(要)」と言った言葉が動詞の前に使われます。
I.
我們 快要 放 假 了。
私達はもうすぐ休暇になります。
主語(S)+快,快要,要+動詞(V)+目的語(O)+了という表現です。
1.快要上課了。
まもなく授業時間です。
2.冬天快到了。
もうすぐ冬が来ます。
3.他要回國了。
彼は帰国します。
4.火車快要開了。
電車がまもなく出発します。
II.
動詞の前に時間を表す言葉が有り、就(要)と共に了を使う表現です。
話者の予想よりも早く動作が発生する際に用います。
時間を表す言葉は省略される事もあります。
他 明天 就 要 回 國 了。
彼は明日帰国します。
主語(S)+TimeWhen+就+(要)+動詞(V)+目的語(O)+了という表現です。
1.爸爸就要回來了。
父が帰ってきます。
2.我們馬上就要下課了。
私たちは、もうすぐ授業が終わります。
3.學校下個星期就要放假了。
学校は来週から休みになります。
4.他下個月就要到歐洲去了。
彼は来月ヨーロッパに行きます。
絵の状況を文章で説明しましょう
1.快要25號了。
2.快下雨了。
3.快要6點了。
4.我快要吃飯了。
5.我快坐公車了。
6.我快到家了。
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