台湾の語学学校で使われている新版実用視聴華語vol.2第十一課の文法について解説します。
第十一課で覚える文法の一覧
①状態動詞の重複表現
同じ言葉を重ねて使う表現です。
A.一文字の状態動詞
状態動詞が動詞の特性を保持している場合は「的」が後ろに続きます。
状態動詞が動詞を修飾する副詞の場合は副詞と動詞の間に「地」を加えます。「地」の前に「兒」を付けることもできます。
重複した二文字目の発音はしばしば一声の発音に変わります。
大大的眼睛
大きな目
好好兒地做
丁寧にやる
B.二文字の状態動詞(XY→XXYY)
Aと同様に動詞の特性を保持している場合は、状態動詞の後ろに「的」が付きます。
動詞を修飾する副詞の場合は副詞と動詞の間に「地」が加えられます。
乾乾净净的衣服
清潔な服
高高興興地玩
楽しく遊ぶ
I.述語表現
1.他的鼻子高高的,嘴小小的。
彼の鼻が高くて、口は小さいです。
2.西瓜外面綠綠的,裡面紅紅的。
スイカの外側は緑色で、中は赤いです。
3.這個點心甜甜的,很好吃。
このお菓子は甘くて、美味しいです。
4.那些孩子每天都高高興興的。
あの子供達は毎日嬉しそうです。
5.他的東西都乾乾净净的。
彼の物は全て清潔です。
II.名詞の修飾表現
1.那個大大的蘋果是日本蘋果。
あの大きなリンゴは日本のリンゴです。
2.我喜歡胖胖的孩子。
私は太った子供が好きです。
3.那個紅紅圓圓的水果叫李子。
あの赤くて丸い果物は梅と言います。
4.誰都喜歡漂漂亮亮的衣服。
みんな綺麗な服が好きです。
5.這雙鞋還好好(兒)的,你為什麽不穿了?
因為太小了。
この靴はまだ状態がいいのに、どうして履かないのですか?
小さくなってしまったからです。
III.述語の補完表現
1.她每天都穿得漂漂亮亮的。
彼女は毎日綺麗に服を着ています。
2.他站得遠遠的,不願意過來。
彼は遠くに立っていて、来たくありません。
3.他在信上寫得清清楚楚的。
彼は手紙にわかりやすく書いていました。
4.孩子們本來玩得好好兒的,後來打起來了。
子供達は元々楽しく遊んでいたのに、後からケンカを始めました。
5.你學得好好兒的,怎麽不學了?
時間不夠。
真剣に勉強していたのに、どうして勉強をしなくなったのですか?
時間が足りません。
IV.副詞表現
1.好好兒(地)走,別跑!
ちゃんと歩きなさい、走ってはいけません。
2.美美最近沒來上課,老師要跟她好好(兒)談談。
美美は最近授業に来ません、先生は彼女としっかり話をする必要があります。
3.還早呢,你可以慢慢兒(地)做。
まだ早いです、ゆっくりやって大丈夫ですよ。
4.他總是客客氣氣地跟別人説話。
彼は常に礼儀正しく他の人と話します。
5.你放心,那件事我已經清清楚楚地告訴他了。
安心してください、あの件は既にわかりやすく彼に伝えました。
状態動詞を重複した形に変えましょう。
1.小小的杯子。
2.熱熱的湯。
3.漂漂亮亮的小姐。
4.鼻子高高的。
5.香香的炸鷄。
6.掛得高高的。
7.客客氣氣地說。
8.穿得乾乾净净的。
9.快快地走。
10.慢慢地吃。
②動詞の重複表現
A.一文字の動詞
看(一)看
見てみましょう
看了(一)看
見てみました
B.二文字の動詞
休息休息
休憩をする
1.雨停了,我們出去走走吧。
雨が止みました、外に出て歩きましょう。
2.那輛汽車不便宜,可是他想了想,就買了。
あの車は安くないですが、彼は考えて上で買いました。
3.吃晚飯以後,我喜歡喝喝茶,看看書。
夕食を食べた後、私はお茶を飲んで本読むのが好きです。
4.去法國旅行的事,你可以問問你的朋友。
フランス旅行の事は、友達に聞くことができます。
5.請你給我們介紹介紹台灣好玩的地方。
私達に台湾の楽しく遊べる場所を紹介してください。
動詞を重複形に変更しましょう。
1.我要坐坐一會兒。
2.請你等等我。
3.我們得好好兒地打打算。
4.請你們幫幫忙。
5.他想想學德文。
6.我想跟你談談話。
7.你應該休息休息。
8.明天要考試,今天晚上得準備準備。
9.我游泳游得不好,應該練習練習。
10.下個禮拜三是你的生日,我們一塊兒慶祝慶祝吧!
③量詞の重複表現
量詞の重複表現は中国語の「都」と共に用いられ「一つ一つ全て」の意味になります。
1.我買的蘋果,個個都甜。
2.現在家家都有電視。
3.那些菜,盤盤都好吃。
4.她的衣服,件件都漂亮。
5.他年年都到美國去玩。
量詞の重複形を用いて文章を完成させましょう。
1.他畫的畫,張張都美。
2.我的朋友,個個都會打網球。
3.你的鞋,雙雙都很乾净。
4.他們家的屋子,間間都大。
5.上個禮拜,天天都下雨。
6.你賣的東西,個個都便宜。
7.那裡的飯館,家家都好。
8.那個國家的河,條條都不長。
④「又」「也」を用いた相関関係の表現
この表現は英語の「both A and B」と同じく「AもBも、AだけではなくBも」という意味になります。
AとBには状態動詞(SV)や動詞(V)などが入ります。
「又」が使われる際はAとBの動詞の主語は同じ人物または物事になりますが、「也」が使われる際はAとBの動詞の主語が異なる人物または物事の可能性があります。
I.又…又
A.
她 又 聰明 又 漂亮。
彼女は賢くて、また美しいです。
名詞(N)+又+状態動詞(SV)+又+状態動詞(SV)という表現です。
1.這家飯館的菜又便宜又好吃,所以生意好得不得了。
このレストランの料理は安くて美味しいです、なので商売はとても上手くいっています。
2.老師寫的句子又清楚又容易,學生很快就懂了。
先生が書いた文は分かりやすくて簡単なので、学生はすぐに理解できました。
3.那個地方又遠又不方便,去的人不多。
あの地方は遠くて不便なので、行く人は多くないです。
4.這種葡萄又酸又不好吃,我不要買。
この種類のブドウは酸っぱくて味も悪いです、私は買いたくありません。
5在台北坐捷運又快又方便。
台北では地下鉄に乗ると早くて便利です。
B.
她 又 得 做飯 又 得 洗衣服。
彼女はご飯も作らなければいけないし、洗濯もしなければいけないです。
名詞(N)+又+(副詞(AV))+動詞(V)+(目的語(O))+又+(副詞(AV))+動詞(V)+(目的語(O))という表現です。
1.他們又說又笑,高興極了。
彼らは話をして笑って、とても楽しみました。
2.你又跑又跳,當然覺得熱。
あなたは走ったり飛んだり、当然暑くなります。
3.他們又吃又喝,忘了時間了。
彼らは食べて飲んで、時間を忘れました。
4.我又教書又念書,累的不得了。
私は勉強を教えて本も読んで、とても疲れました。
5.他又有汽車又有房子,一定很有錢。
彼は車も有るし家も有ります、絶対お金持ちです。
II.也…也
A.
你 也 可以 走路, 也 可以 坐車。
あなたは歩いても車に乗ってもいいです。
主語(s)+也+(副詞(AV))+動詞(V)+(目的語(V))+也+(副詞(AV))+動詞(V)+(目的語(V))という表現です。
1.你喜歡甜的點心還是鹹的?
我也喜歡甜的,也喜歡鹹的。
あなたは甘いお菓子が好きですか、それともしょっぱいお菓子ですか?
私は甘いのもしょっぱいのも好きです。
2.這兩個蘋果,一個大,一個小,你要哪個?
我也要大的,也要小的。
この二つのりんごは、一つは大きくて一つは小さいです。どちらが欲しいですか?
大きいのも小さいのも欲しいです。
3你想學什麽?
我也想學法文,也想學德文。
あなたは何を勉強したいですか?
私はフランス語もドイツ語も勉強したいです。
4.你們學説話還是學寫字?
我們也學説話,也學寫字。
あなた達は会話を学びましたか、それとも文字を書くことを学びましたか?
私たちは会話も文字を書くことも学びました。
5.那所中學都是男學生嗎?
那所中學也有男學生,也有女學生。
あそこの中学校はみんなが男子学生ですか?
男子学生も女子学生もいます。
B.
你 也 忙, 我 也 忙。
あなたは忙しい、私も忙しい。
他 也 愛唱歌,我 也 愛唱歌。
彼は歌うのが好きです、私も歌うのが好きです。
名詞(N)+也+状態動詞(SV)/副詞(AV)+動詞(V)+目的語(O)+也+状態動詞(SV)/副詞(AV)+動詞(V)という表現です。
前半の文と後半の文で、異なる主語となる場合があります。
1.這個季節,西瓜也甜,葡萄也甜。
この季節はスイカも甘いしブドウも甘いです。
2.那家飯館的包子也好吃,牛肉麵也好吃。
あのレストランの饅頭は美味しいです、牛肉麺も美味しいです。
3.他也不喜歡喝酒,我也不喜歡喝酒。
彼はお酒を飲むのが好きではありません、私もお酒を飲むのが好きではありません。
4.那本日文書,小張也看不懂,小李也看不懂。
あの日本語の本は小張は読めません、小李も読めません。
5.上個週末,父親也在家,母親也在家。
先週末、父は家にいました、母も家にいました。
「又…又」を用いて文章を作りましょう。
1.他又高,又瘦。
2.蛋糕又香,又甜。
3.飛機又快,又舒服。
4.小孩子又跑,又跳。
5.她又唱歌,又跳舞。
6.他又有電視,又有照相機。
「也…也」を用いて文章を作りましょう。
1.他也要吃魚,也也要吃肉。
2.我也喜歡看電影,她也喜歡看電影。
3.哥哥也會游泳,妹妹也會游泳。
4.我們也學説話,也學寫字。
5.他也有兒子,也有女兒。
6.老師也不舒服,學生也不舒服。
新版実用視聴華語vol.2第十一課の文法は以上です。
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