台湾の語学学校で使われている新版実用視聴華語vol.2第九課の文法について解説します。
第九課で覚える文法の一覧
①結果複合詞
I.
結果複合詞(RC)とは、ある動作や状態の結果を表す表現です。
多くは、動詞(V)+結果複合詞尾(RE)という文型をとります。
動詞と結果複合詞尾の間に「得,不」が入る場合もあります。
・肯定
關 上 了。
閉じられました。
・否定
沒 關 上。
閉じられていません。
動詞(V)+RE+了という表現です。
II.
この表現は動作の結果が達成できるか否かを表します。
「把」を用いた文の場合は、この表現を使うことは出来ません。
・肯定
關 得 上。
閉じることができます。
・否定
關 不 上。
閉じることができません。
動詞(V)+-得or-不+(-RE)という表現です。
②方向補語を用いた結果複合詞の表現
第六課で学んだ方向補語を結果複合詞のように用いることができます。
教科書に書いてある様に「得/不」を組み合わせることで、その動作が達成できるか否かを表します。
1.路上車太多,小孩子一個人過不去。
道は車が多くて、小さい子供は一人では渡れません。
2.門關著呢,我們進不去。
扉が閉まっています、私たちは入れません。
3.你到南部去,三天回得來嗎?
回得來。
あなたの南部行きは、三日で帰ってこられますか?
帰ってこられます。
4.那個山很高,汽車開得上去開不上去?
開不上去。
あの山はとても高いです、車で登れますか?
登れません。
5.門太小,桌子恐怕搬不進來吧?
搬得進來。
扉が小さすぎます、テーブルは入れられないのではないですか?
入れられます。
6.我太累,要是坐下,就一定站不起來了。
私は疲れました、もし座ったら、絶対に起き上がれません。
7.我已經帶了很多東西,這些東西這次我帶不走了。
私は既に沢山の物を持っています、これらの物は今回は持っていけません。
8.沒有鑰匙,別人開不走我的汽車。
鍵が無ければ、他の人は私の車を運転できません。
9.我戴不上這個錶,請你幫我戴上。
私はこの時計を着けられません、着けるのを手伝ってください。
10.這張紙溼了,寫不上字。
この紙は濡れていて、字は書けません。
11.那個窗戶壞了,打不開了。
あの窓は壊れていて、開けられません。
12.紙太小,東西太大,我抱不起來。
紙は小さすぎて、物は大きすぎます、包むことができません。
結果複合詞を用いて下線の部分の文章を書き直しましょう。
1.那個山很高,他們上不去。
2.那個大櫃子,她一個人幫不上來。
3.車子壞了,開不走,所以停在路上。
4.那張畫很大,你一個人掛得上嗎?
5.她家很遠,走不回去。
6.風太大,小孩子關不上窗戶。
7.雨下得不大,我們回得去。
8.五點鐘太早,我起不來。
9.沒有鑰匙,我打不開這個門。
10.那個東西,要是抱不起來,就裝在袋子裡吧。
③結果複合詞として使える方向補語の拡張用法
I.-下
下方向への動作、あるいは容量/キャパシティを表します。
1.我吃飽了,吃不下了。
お腹がいっぱいで、食べられません。
2.天氣太熱,我吃不下飯。
暑すぎて、ご飯を食べることができません。
3.孩子吃了很多糖,所以現在吃不下飯了。
子供は甘い物を食べ過ぎたので、今はご飯を食べられません。
4.這所房子住不下八個人。
この部屋に八人は住めません。
5.要是一張紙寫不下,可以用兩張紙寫。
もし一枚の紙で書ききれないなら、二枚使って書いてもいいです。
6.四個大人,兩個孩子,一輛車坐得下嗎?
坐得下。
大人四人と子供二人は一台の車に座れますか?
座れます。
II.-起
ある動作をする余裕がある/ないという表現です。
1.這種照相機不貴,我買得起。
このタイプのカメラは高くないので、私は買うことができます。
2.那所大學很有名,可是有的學生念不起。
あの大学はとても有名ですが、一部の学生は(学費が払えず)学ぶことができません。
3.我們坐不起飛機,所以自己開車去。
飛行機のチケットが高くて買えなかったので、自分で車を運転して行きました。
4.這家飯館的菜好吃,可是太貴,我吃不起。
このレストランの料理はおいしいですが高いので、私は食べることができません。
5.在這裡看醫生太貴,我看不起。
ここで医者に診てもらうのは高いので、私は診てもらえません。
B.
看得起(高く評価する/敬意を払う)と看不起(低く評価する/軽蔑する)
1.別看不起沒錢的人。
お金がない人を馬鹿にしてはいけません。
2.你看得起那些對父母不好的人嗎?
両親を大切にしていないあの人を、あなたは高く評価するのですか?
C.
對得起(顔向けできる)と對不起(顔向けできない)
1.別做對不起朋友的事。
友人に対して顔向けできないような事をしてはいけません。
2.你覺得你對得起你的父母嗎?
あなたは両親に対して、顔向けできると思いますか?
III.-出來
A.
有る動作を通して、何かを理解するという表現です。
1.我看不出來她幾歲。
彼女の年齢が見てもわかりません。
2.這是什麽聲音,你聼得出來嗎?
我聽得出來,這是飛機起飛的聲音。
これは何の音か、(聞いて)わかりますか?
わかります、これは飛行機が飛び立つ音です。
3.我吃不出來這是什麽肉。
私はこれが何の肉か、食べてもわかりません。
B.想出來
考えを思いつく
1.這是誰想出來的辦法?
是我想出來的。
これは誰が思いついたアイデアですか?
私が思いつきました。
2.我想了半天,可是想不出好辦法來。
私は半日考えましたが、良い考えが思い浮かびませんでした。
IV.-起來
A.
~を始める
1.你看,外面下起雨來了。
見て、外は雨が降り出しました。
2.那兩個孩子玩著玩著,打起來了。
あの二人の子供は、遊んでいる内に喧嘩が始まりました。
3.你本來不是學法文嗎?怎麽又學起中文來了?
法文太難了,我不想學了。
あなたは元々フランス語を勉強していませんでしたか?どうしてまた中国語を勉強し始めたのですか?
フランス語は難しすぎました、勉強したくありません。
B.
想起來(思い出す)
1.她叫什麽名字?我想不起來了。
我也忘了。噢,我想起來了,她叫謝美真。
彼女の名前は何ですか?私は思い出せません。
私も忘れました。あぁ、思い出しました。彼女の名前は謝美真です。
2.他看見這些孩子,就想起來小時候的朋友來了。
彼はこの子供たちを見て、小さい頃の友達を思い出しました。
質問に答えましょう。
1.這個房子住得下四個人。
2.三碗飯,我吃不下。
3.我看不出來他是哪國人。
4.要是我想不出來朋友的電話好嗎,我送LINE他。
5.因為我想跟臺灣人聊天,所以學起中文來了。
6.這個辦法,我想出來的。
7.因為今天天氣太熱,所以我吃不下飯。
8.朋友聼得出來我的聲音。
9.用一張紙寫不上的話,用兩張紙寫字。
10.因為新車太貴,我買不起。
新版実用視聴華語vol.2第九課の文法は以上です。
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